Web2.0の定義
何を今更といった感があるけれど、本当に今更だけれど、僕のWeb2.0の定義はこうだ。
『ネットワークを大きくて小さな世界にすること』
大きいというのは、文字通りインターネットが拡大することを指す。Webの情報量やサイトが増えるということ。
小さくするというのは、インターネット自体が縮小してしまうことではなくて、密になるという意味だ。リンクが豊富で、つながり度の高いネットワークのことを『密なネットワーク』とか『小さな世界』というが、そのことだ。Web2.0と呼ばれる多くの特徴や代表的なサービスは、全てこの言葉でカバーできると思う。
インターネットを広げ、意味のあるリンクを豊かにし、ネットワークを密にし、インターネット自体をより大きくて小さな世界にしていく。これは、道路をつくり、道案内をして、皆が車を運転しやすくなるように世界を整備することに近い。世界を住みやすくする活動だ。
CGM、Blog、検索エンジン、RSS、タグ、ロングテール、集合知、SNS、マッシュアップ、オープンAPI、ソーシャルブックマーク、ソーシャルメディア・・・
Google、YouTube、Flickr、Myspace、Facebook、Wikipedia、Amazon、iTunes、はてな、mixi、ニコニコ動画・・・全部そうだ。
インターネットはスケールフリーネットワークであることは広く知られるようになってきたが、それを理解している人にとっては、このWeb2.0時代はごく自然な成り行きであったことがわかるだろう。ネットはもっと大きく小さな世界になっていく。
次のステップはもっと楽しく美しいものにしたい。
Web2.0の本質から読み取るWebビジネスの心得とは? - @IT
#PS 梅田望夫さんが、新刊『ウェブ時代をゆく』を出されるそうだ。この目次の第一章『グーグルと「もうひとつの地球」 「もうひとつの地球」構築の方程式』が、ここで言ったことと似ているのではないかと予測。楽しみだ。
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: 新書
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