しあわせの動詞
「Excite」という単語の意味を質問したら、大学生の7割が間違えたというデータがあります。
日本語でもカタカナで「エキサイトする」とか「エキサイティング」と言いますから、多くの人が知っているはずなのに、どうしてでしょうか?
まちがえた人の大半は「興奮する」と答えたそうです.でも正解は「興奮させる」なんですよね。この違いがミソです。
なにかというと、英語では感情を表現する語に共通する法則があります。それは、感情動詞は他動詞であるということです。
「〜する」じゃなくて「〜させる」なんです。
例えば、
- Excite(エキサイト:興奮させる)
- Entertain(エンターテイン:楽しませる)
- charm(チャーム:喜ばせる)
- surprise(サプライズ:驚かせる)
等です。
だから、
- Exciting(エキサイティング)
- Entertaining(エンターテイニング)
- charming(チャーミング)
- surprising(サプライジング)
の様に「〜な」という意味を表す形容詞としても使います。
これはきっと、こういった感情は人から与えられることが多いからだと思われます。
一方、「しあわせ」という感情を意味する「Happy」に他動詞はないんです。「Happying」という言葉もありません。「feel happy」とか「be happy」の様に使います。
これはきっと、しあわせは人にしてもらうことじゃなくて、自分でなるものだからではないかと思うんです。