ネットはリアルの未来を映す水晶玉

 の信念のひとつに『競争ではなく共創』というものがあります。従来、経済でもなんでも競争によってこそ発展すると思われてきましたが、本当はそうではなく、皆で協力する共創こそが発展の源泉だと思うのです。

 競争が正しいというのは勘違いだと思うのです。本当は、ひとびとは競争しているつもりで実は共創しています。はじめから素直に共創すれば、もっと幸せに成長できます。集団の利益だけでなく個人の利益もその方が増えます。

 で
、ネットはその方向に間違いなく向かっていると思うのですが、それはなぜかというと、ネットは進化のスピードが速いからです。ネットが、リアル社会の将来を先取りして表しています。
ある意味未来を見せてくれる水晶玉の様な役割になっています。

 そんな中、大学教授さんが、意外に(失礼)、素敵な発言をされています。もっとこういう方向に進むといいなと思います。

「著作権は混迷」「ダメと言ってもネットは止まらない」──東大中山教授 - ITmedia News


 「著作権を侵害する可能性がある新ビジネスでも、単純に拒絶するのではなく、いかに利益を還元するか考えるべき。YouTubeとも手を組んで、利益の一部を権利者に還元すると考えていくべきだろう。ダメだとばかり言っていても、インターネットは止まらない」

「いわゆる“知財”とは逆の発想で、注目すべき考え方」と「コモンズ」を紹介した。「情報を独占して利潤を得るのではなく、共有・発展させることで全体が発展するという考え方」で、クリエイティブ・コモンズオープンソースコミュニティーなどがその具体例だ。  オープンソースソフトウェアはソフト開発の効率化やコスト削減に貢献してきた。クリエイティブ・コモンズは「著作物のほとんどは商業ベースに乗らない」という前提で、無償でいいから利用してほしいという創作者の要求と、利用者の使いたいという欲求をつなげる試みだと紹介する。  「インセンティブは、創作への参加意識なのか、コミュニティーへの帰属意識なのか――研究を待つ必要があるが、独占を廃して共有し、利益を得るという考え方が出てきている。独占ではなく共有で発展しあう、という考え方に注目すべきだろう」