音の広告を考えてみる

 回、Webで未開拓の広告スペースとして聴覚に訴えるものを取り上げた。そして、コメントで『いきなり保険のCMが流れるのは・・』という様なコメントを頂いた。まったくその通りだと思う。例えばこのブログを見ていてそういった広告が流れたらユーザは不快だろう。

 でも、音の影響力はやっぱり大きいと思う。テレビの音声を消してみるとよくわかるのだが、音を消すとテレビというのは本当に存在感がなくなる。どんな大画面の最新液晶テレビで高画質な地デジを見ていてもだ。ほとんど注意を払わなくなる。あれほどリビングの中心として君臨していたテレビが急に存在しないかのようになる。

 つまり、普段テレビが私達の気を引くのは、音があってこそなのだ。音が人々のアテンションを惹き付ける。音のない動画はおもしろくない。スピーカーをオフにしてYouTubeを見ていると全然惹かれない。音こそがアテンションを強烈に引きつける。

 そして、最初の話題に戻るが、不快じゃない音の広告というのも十分可能だと思う。テレビの音をつけっぱなしにしていて不快なときももちろんあるけれど、そうじゃないときも多いはずだ。あまり注意して見ていないけれど音はつけておくという「ながら見」をする人は多いだろう。音があった方がうれしい時もある。あるいはいきなり鳴ると不快なので、ずっと鳴っているのがいいのかもしれない。音楽がどれだけの影響力を持っているかを考えれば、音の力は無視できない。快適なミュージックに載せた広告ももちろん可能だ。

 コメントは本当に参考になった。ありがたい。さて、もうちょっと考えてみる。