そして誰も見なくなった
前回に続いてワンセグの話。ワンセグのデータ放送は、通信と放送の融合の大本命として期待されてきたわけですが、これがまったくといっていいほど使われない。
サイト内容の決定権を放送局が持っており、データ放送を利用してショッピングや付加情報等のさまざまなサービスが展開されるはずだった。なのに普及しない。
それはなぜか?
答えは、みんな横画面で見るから。通常の縦長の携帯画面だと小さく表示されてしまうので、みんな横のフル画面で見るんですよね。しかも最近はAQUOSケータイやヨコモーションに代表される様に簡単に横表示ができる。かくして、誰もデータ放送を目にすることすらなくなっていったわけです。
放送局からしてみれば携帯メーカにしてやられたというところでしょうか。これはユーザの自然な流れか、あるいは、テレビで自由な製品開発が難しい家電メーカが携帯電話で放送局に立ち向かったのか?