任天堂と特許とイノベーション
以前から特許のあり方については疑問を持っているが、これもやっぱり頂けない。Wiiのリモコンやヌンチャクが特許侵害だというのだ。
任天堂、コントローラの特許侵害訴訟で2100万ドルの支払命令[CNET Japan] ビジネス-最新ニュース:IT-PLUS
任天堂は、同社のWiiおよびGameCubeのシステムを支える技術に使われている特許を巡って争われていた訴訟で2100万ドルの支払いを命じられた。
(中略)
裁判資料によると、Anascapeは、任天堂のWii リモコン、Wii用のクラシックコントローラ、Wii用のヌンチャク、ゲームキューブのコントローラが米国特許6,906,700を侵害していると主張している。この特許は「振動機能付き3Dコントローラ」に関するもので、2000年11月に申請された。 これに対して、陪審は、Wii リモコンとヌンチャクのコントローラは同特許を侵害していないが、Wii用のクラシックコントローラ、ウェーブバード、Gamecubeのコントローラは侵害していると結論づけた。
こういうマンマシンインターフェースは使いやすいものを創って初めて価値があるのであり、アイディアを先に出したからといって特許が認められるようでは、逆に技術進歩を阻害してしまうじゃないか。
ここで言われている「振動機能付き3Dコントローラ」なんて十数年前に誰でも考えている。それをあそこまで実用的なレベルに(しかもマス向けの製品として充分な価格内に)仕立て上げたことがすごいんだ。書類をつくったやつはすごくなんてない。特許制度をもっとみなおさなきゃいけない。