さあ来年はネットテレビ元年だ!

テレビポータル

 今日も読んで頂いてありがとうございます。

松下やSONY等が出資するテレビポータル社がいよいよ動き始めた様です。(テレビポータル社についてはこちらの『家電メーカー5社とSCN、テレビポータル事業会社を設立へ』参照

ITmedia News:デジタルテレビ向けポータル「acTVila」、07年2月スタート


" テレビポータルサービスは10月2日、同社が準備を進めていたデジタルテレビ向けネットサービスの名称を「acTVila」(アクトビラ)と決定、あわせて概要を発表した。

 acTVilaは対応テレビへブロードバンド回線を利用して情報や映像などを配信するサービス。利用に際しては高速回線のほか対応テレビが必要。松下電器産業の「Tナビ」対応テレビはそのまま利用可能となる旨が発表されたが、それ以外については、STBの提供などで対応していく考えだ。登録料や月会費は不要で、ISPや回線の種類も問わない。

 まずは2007年2月より静止画+テキストによる情報提供を開始し、2007年度内はVoDサービス、2008年度内にはHDDレコーダーなども対象とした、コンテンツダウンロード/蓄積型サービスを提供する。"

テレビそのものの機能を決定する立場にある家電メーカならではのアプローチと言えます。
ただこの分野は、先日のエントリ『しあわせのくつ - リビング進出を狙うプレーヤーまとめ』で書いた様に、多くのプレーヤーが狙っており、いくつか課題もあるので一筋縄ではいかなそうです。

アップルのiTV(年末?)やIntelMicrosoftViiVVistaが来年頭)やYahooはPCを中心にテレビ進出を狙っています。そして、NintendoのWii(12月)やSONYPS3(11月)といったゲーム機からのアプローチもあります。いずれも年末年始に集中しているので、すぐにテレビのネット化が進むとは思えませんが、じょじょに来年からネットテレビが発展していきそうです。


ひとつ大きな課題として、テレビをどうやってネットにつなぐのか?、という問題があります。上記のエントリにもある様に、現状ネット接続機能を持つテレビでも10%程度しか接続されていないそうです。その理由は、物理的に配線が困難なケースが多いと言われています。つまり、テレビと電話線の位置が離れているというパターンです。この問題を解決するために無線LANやPLCが検討されているそうです。

ここで私が思うのは、こういった技術的な問題ではなく、そもそもなんでテレビをネットにつなぐ必要があるのか?という点についてです。リビングにはTVの他にPCもある家庭が多いと思います。PCならばわざわざテレビをネット対応などせずとも、WalledGardenでない自由な世界を満喫できます。それなのにわざわざTVをネットにつなぐ理由が必要です。
ひとつは大画面で高画質な映像コンテンツを楽しみたいということがモチベーションになるでしょう、しかし、それはどのプレーヤーも同じ様に提供してくるはずなので、競争力にははならないと思います。となると、これ以外の理由を持っているプレーヤーが強いのではないでしょうか。

それはずばり、ゲーム業界のプレーヤーです。Nintendo(Wii)やSONYPS3)は、ネットゲームというサービスを持っているので、ゲーム機(当然TVにつながっている)をネットにつないでもらいやすいのです。この差はPC業界や家電業界のプレーヤーと比較して著しく有利です。

ずばり、この分野で勝つにはゲーム業界を巻き込むのが得策と思います。どうでしょうか。




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