しあわせのくつ流『ウェブ人間論』

田さん(id:umedamochio)と平野さん(id:keiichirohirano)共著の『ウェブ人間論』の書評を書こうと思ったのですが、感想ではなくて同じテーマを自分で考えてみることにしました。『インターネットによって人間や生活やビジネスがどう変わって行くのか?』について。


単に言うと、これからは『Reasonableな時代』になります。この意味は、『道理にかなった』『正当な』『思慮分別のある』『適当な』『相応な』『手頃な』等です。

もっと簡単に言うと、『真っ当な時代』。『いい時代』がやってくると思います。


由も簡単です。

インターネットによって世界中の情報やサービスや人に簡単にアクセスできる様になりました。良いものがすぐに知れ渡る仕組みがあり、簡単に利用できます。自分の求める『適当な』サービスを『手頃に』利用できます。不満があったらすぐに他のものに切り替えることができます。資本や家柄やコネや学歴がなくても、誰もがやりたいことを自由にすることができます。そのために参考にできるものがいっぱいあります。教えてくれる人も助けてくれる人もいっぱいいます。そして、各々の貢献度合いに応じた報酬を得ることができます。従来はある一定のレベルや環境にないとそれなりの技術や才能があっても一円にもなりませんでしたが、これからは『相応な』リターンを得ることができます。逆に、『正当な』実力のない人はどんな環境や肩書きがあっても通用しなくなります。『道理にかなった』世の中になっていきます。また、みんなで協力してひとつのサービスを提供することが簡単にできます。これももちろん『手頃』に。『いい時代』です。

というわけです。


うちょっと難しく言うと、ロングテールのヘッドに入るのが実力次第になりました。実力があればヘッドに抜擢される可能性が高くなったのです。逆に、ヘッドに安住していた人も実力がないとテールに落ちてしまいます。(ランキングサイト、ソーシャルサイト、Blog、SNS検索エンジンなど)

また、ヘッドにいないとある程度のレベルにあっても収益は得られませんでしたが、これからはミドルやテールにいても貢献度に応じたリターンを得られる様になりました。ちょっとしたことでもちょっとしたリターンを得られる様になったのです。(Adsenseなど)

そして、一から十まで自分でやらなくても部分部分それぞれが得意なことをやって皆でサービスを作り上げることができます。(オープンソースWebサービス、モジュール化など)



やー、どんどん『いい時代』になっていきますね。うれしい限りです。世の中の不条理なことを見つけてそれがどうあるべきか、どうすればもっと楽しい世の中になるかを考えれば、ウェブの将来、人間の将来が見えてくると思いました。