Googleが取り組む予測市場って?

測市場という興味深い技術が注目されている様です。ある事柄について、将来予測を大勢に仮想通貨を賭けて行わせると、少人数がやるよりも正しい結果が出やすいという『みんなの意見は意外と正しい』的なアプローチです。


例えば、HPではこんな結果がでたとか。

「みんなの意見」の活用法―IT企業が導入する予測市場の成果 - CNET Japan


"テストの結果、DDRとDDR2 512Mバイトメモリの価格予想における誤差率は、従来の方法では4%だったのに対し、予測市場を使用した場合は2.5%と、37%も改善された。次のテストではHP Servicesの営業利益を予測したが、ここでも同様の結果が得られた。"


Googleはこんな活用をしているそうです。

「みんなの意見」の活用法―IT企業が導入する予測市場の成果 - CNET Japan


" Google:2005年、同社のプロジェクトマネージャーBo Cowgill氏がブログの中で明らかにしたことで、Google社内における予測市場の存在はよく知られるようになった。

 Cowgill氏は、社員の予測精度をランキングとして発表して人事評価に組み込み、社員を積極的に参加させるよう企業に勧めている。同氏はさらに、Googleでは従業員名簿に各人の予測精度を掲載することを考えているとも語った。「各部門で優秀な社員を把握することができる」とCowgill氏は言う。同氏はさらに、Googleでは従業員名簿に各人の予測精度を掲載することを考えているとも語った。"


般的に、企業では業績に関連する種々の情報予測を、経営企画部門やマーケティング部門等の一部の特定チームが行うわけですが、会社全体の知識を利用した場合とどちらが正しいのかについて比較をしてみるとおもしろいかもしれません。

Googleのやり方でおもしろいのは、『優秀な野心を把握することができる』点でしょうか。よく企業では『ほ〜ら俺の思っていた通りだ』とか『だから言ったのに』的な外野の声があると思います。それらの大半は結果論的なものかもしれませんが、中には本当にすごい分析家がいるかもしれませんし、個々人ではなく総和としての意見はより良いものであるならば、これを活用しない手はありません。

組織の意思決定方法に新たな仕組みが生まれたらもっと良い社会になりそうですね! 社員全員が経営企画部なんて考えはどうでしょうか。