スティーブ・ジョブズの交渉術
『スティーブ・ジョブズ 神の交渉術』という本がおもしろい。
いわずとしれたアップルの創業者にして、iMacやiPod、そしてiPhoneの生みの親とも言うべき、世界で最も有名な経営者のひとりだ。
スティーブ・ジョブズ 神の交渉術―独裁者、裏切り者、傍若無人…と言われ、なぜ全米最強CEOになれたのか
- 作者: 竹内一正
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 単行本
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アップルを創業し、創業者なのに会社から追放され、無名のCG会社を世界で最も有名なスタジオに成長させ(pixar)、新しく作ったベンチャーのOSをアップルに採用させ復帰。そこから先は、iMac、iPod、iTunes、iPod mini、shuffle、nano、Intel MacにiPhoneと、世界中で最速のスピードで最高の製品を送り続けて来た。
希代のカリスマが、ここまで至るのに、どんなドラマがあったのか? これらの製品開発はどうやって成されたのか? ジョブズの知られざる一面がわかるドキドキワクワク本。
読んだ人のほとんどは衝撃を受けるだろう。読んでいるだけで口をあんぐりと開けてしまいそうな程メチャクチャで天才的なマネージメントや交渉が次々と紹介される。
あまりに規格外すぎて経営本という意味ではあまり役に立たないところだが、親切にも筆者がジョブズの行動を参考にした一般的なアドバイスを記してくれている。通常ならば一般人にはとても真似できないエピソードも、このコメントのおかげで誰もが参考にしやすいものになっている。
敢えて中身の紹介はしない。規格外の人物、規格外のマネージメント、規格外の成功。映画化に期待。オススメ。