有望株と成功のコツ

ービス設計をやっていると、どんな分野が流行るか、何が有望かを、常に考えることになる。その中でいくつかつかんだコツというか考えを紹介。


れは、どんな分野が流行るかではなく、どんなことをしたいか? が大切なのだということ。あたりまえのように聞こえるが、やっぱり結局これだと思う。

何か有望な分野を探すよりは、自分がこれ、と思うものを見つけた方がいい。何故かというと、その方が極められるからだ。

どんなものでも適当に浅くやっているうちは大したものはできない。改良に改良を重ねて、研究に研究を重ねて良くなっていくものだ。どうすればもっと喜んでもらえるだろう、どうすればもっと使いやすくなるだろう、と。

逆に、どんなものでも極めればとても価値のあるものができると思う。分野の有望性が大事なのではなくて、それをどこまで極めるかがポイントなのだと思う。



えば、ネットの中心的な存在となった検索エンジンはどうか? 90年代後半のGoogleが登場する以前も検索エンジンは多数あったし、ネットの入口としてそれなりの存在だったが、それなりに過ぎなかった。広告も載せていたし、Overture(当時Goto.com)が考案した検索結果を売るというモデルもあった。だが、充分な水準に達していない検索エンジンは大きな存在ではなかった。

Googleがやったのは、何か? それは、自らが好きな対象を極めていったことに尽きると思う。検索エンジンという存在がそもそもネットに適したサービスであったということももちろんあるが、一番の成功の素は、極めたからだ。極めようと思ったからだ。そして、好きだから極められたのだと思う。ここまで不可欠になった検索エンジンだって、アルゴリズムやUIが不十分な時代は大したサービスではなかった。あくまで、分野ではなくクオリティとそれを実現するための意欲が素だったと思う。


あまり有望でないと思われている分野。一時期はやったけどすたれているもの。そんな中に自分が愛せるものを見つけたら、今現在流行っていたり周りが注目しているものではなくて、それに没頭すべきだと思う。自分の好きなものを信じて磨いていった方が楽しいし、結局成功する。