Googleが次に日本にもたらすもの

Googleが機械翻訳に力を入れています。

ITmedia News:Googleは機械翻訳を変革する

一方、Googleエリック・シュミット会長兼CEOは、簡単に翻訳ができる世界になれば、その政治的な影響は広範に及ぶと考えている。
(中略)
「極めて多くの社会が、特定言語に縛られるコミュニティーで運営されてきた。そこでは、人々はほかの社会の人々の考え方を本当には理解していないし、彼らの考え方にあまり共感もしない。言語の壁があるからだ。だが、われわれはまさにその壁を突破しようとしている。これは画期的なことだ」


本の大きなハンディキャップに言葉の壁があります。特にインターネットの場合、せっかく空間の壁を超えられるのに、言葉を理解できないために大きな損を被っています。インターネットに占める言語の割合を考慮すると、日本人は英語をできる様になるだけで、いきなりインターネットの規模が10倍になります。価値としては10の2乗で100倍になるかもしれません。

我々日本人が体験しているインターネットはまだ1/10に過ぎないのです。本当はもっともっと広い世界なんです。言葉がわからないために、最新の動向に乗り遅れているんです。

そういう意味でYouTubeは画期的でした。最新のネットビジネスに世界と同じタイミングで日本人が触れることができたのです。世界で話題になっていることにタイムリーに参加できたのです。

言葉の壁がクリアされれば、YouTube騒動と同じようなグローバルな革命にまた参加できます。ワクワクします。翻訳というサービスはあまりに基本的で新しさを感じない技術ですが、検索エンジンがそうであったように精度が一定のレベルに達すると大きな価値をもたらすものに劇的な変化を遂げると考えられます。


ての外国語サイトが、その翻訳サイトを通して提供されます。広告を表示するも、サイトに手を加えるも、翻訳事業者の自由にできます(著作権やただ乗りの問題はでてくると思いますが)。インターネットの入口がポータルから検索に移りましたが、いずれ翻訳サイトがその後に続く可能性も高いのではないでしょうか。さすがにGoogleはわかっている。