かんたんな顧客価値の考え方

『おいしさを笑顔に』 これ何だかわかりますか?


答えは、キリンビールの掲げるスローガンです。CMの最後に必ず表示されているので、いつのまにか毎日目にしている人も多いと思います。

KIRIN_ニュースリリース_2006.11.1_KIRINブランドの価値向上に向けて、新たなグループ経営理念ほかを策定


"また、2007年1月から、新グループスローガン「おいしさを笑顔に」の使用を開始し、次の100年に向けた新しいスタートを切ります。キリングループは、長年培ってきた「食」の事業を通して、常に「おいしさ」を追求してきました。この新スローガンには、これからの100年も、さらなる「おいしさ」を追求しつづけるとともに、酒類、飲料、食品、医薬品などすべてのグループ商品やサービスを通じて「新しいよろこび」を提案することで、お客様の笑顔につなげていきたい、というメッセージが込められており、当社およびキリンビバレッジ社などで共通使用していきます。"
http://www.kirin.co.jp/company/news/00/061101_1.html


 ジネスをするにあたって製品やサービスそのものではなく顧客に与える価値を考えることが大事だと言われます。例えば、車メーカの場合は、車を売っているのではなく「快適な移動」や「時間」を提供していると考えられますし、任天堂DSはポータブルゲームを販売しているのではなく「家族のコミュニケーション促進」や「気軽な自己啓発を与えていると考えられます。

ここでのキリンビールの例は、単に飲料水を販売しているのではなく、その「おいしさ」から広がっていく「笑顔」を提供するという意味でしょうか。美味しい飲み物には気分をスッとさせる効果があるし、お酒の場合はコミュニケーションや笑いを促進するので、すごくピッタリで素敵なコンセプトだと思います。


 自分が提供している(しようとしている)製品・サービスのスローガンを考えることで、本質的な価値にかんたんに気づけます。
ちなみに、この「しあわせのくつ」のスローガンは、『(一見さんも含めて)読んでくれた人がしあわせな生活を送るためのヒントになる』ことです。ビジネス、経済、お金、テクノロジー、インターネット、自己啓発等の話題が多いのも、これらがしあわせに役立つと信じているからです。

ではでは明日も皆さんによいことがいっぱい起きますように。