虫が教えてくれたこと

近暖かくなって虫が多くなってきましたよね。夏の到来が近いようでうれしくなります。

ところで「一寸の虫にも五分の魂」ということわざがあります。本当の意味ごぞんじでしょうか?


実は「小さな虫でもそれなりの魂があるから大切だよ」って意味じゃないんですよ。


ここでいう、「分」というのは、数字の単位で「1/10」を示す言葉なんです。野球の打率で.389(3割8分9厘)と言ったりするので、1/100の意味だと思われがちですが、それは「割の1/10(つまり1/100)」という意味であって、本来は1/10を意味する言葉なんです。

つまり、「五分」とは「50%」という意味なんです。例えば、「五分五分(50%50%)」って言いますけど、これ「引き分け」とか「同程度」って意味ですよね。すなわち、ここでいう「五分の魂」とは、「同じくらい大切な魂」ってことなんです。


から「小さな虫の命もそれなりに大切」じゃなくて「小さな虫の命も人間と同じ様に大切だよ」って意味なんですよ。

不用意に虫を殺生しないようにしたいものです。同じ生き物ですからね。