Microsoftは邪悪か? じゃあAppleは?

近はあまり聞かないが、以前はずいぶんとMicrosoftが悪者にされていた。

その圧倒的な市場シェアとそれを守る賢い戦略によってPCのOS界で独占を築いたからだ。

人々はどうしても巨大企業や圧倒的な存在に対して反感を覚える。でも、Microsoftはなんか悪い事をしただろうか?


MicrosoftのおかげでPC産業は水平分業化され、多様なプレーヤーが参入することが可能になった。その結果、競争が促進され低価格で多様な製品が次々と登場した。アプリケーションしかりPC本体しかり中身のチップしかり外部接続機器しかり。今、高機能なPCを10万円もしないで購入できるのはMicrosoftのおかげだ。

Microsoftのおかげでソフトウェア開発環境が(良くも悪くも)かなり統一化され、優れたアプリケ−ションがいっぱい生まれた。

PCはインターネットの普及の一因にもなっている。PCがなかったらインターネットはこんなに速く普及しただろうか? 

Microsoft製品がなかったら、今のオフィス環境はどうなっていただろうか? IT産業はここまで大きくなっただろうか? 学生が気軽に研究できただろうか? Googleは生まれただろうか?

Microsoftはいっぱいいいことをしている。


占が良くないと言うならば、独占を利用して他の製品まで拡大するのが良くないと言うならば、Appleの戦略はどうなるのだろう? iPodの独占性と、それによる音楽配信サイト(iTunesStore)や音楽管理ソフト(iTunes)やコンピュータ(Mac)や周辺機器の拡大戦略はどう判断すればよいのだろう?

企業というのは、良くも悪くも、独占性を目指すものなので、MicrosfotやAppleに限らずみんなそうだ。巨大になることがいけないならば、資本主義経済のルールを変えなきゃいけない。


ろいろ改善して欲しい点や、ちょっとずるい点があるのはわかっている。でも、みんなもう少しMicrosoftをリスペクトして欲しいと思う。そうすれば、きっとMicrosoftはもっといい企業になる。文句ばかりいっていたら、企業だって良くならない。少しはほめてあげたい。