音楽をネットが取り戻した。
かつて音楽は若者の大いなる武器だった。既存権力に対する革命の道具だった。ロックに代表される音楽はカウンターカルチャーの代名詞で、若者は音楽を使ってメッセージを世の中に投げかけた。
結果、最も成功した中から、強大なレコード会社とビッグアーティストが生まれた。彼らは既得権益者となった。キャッチーで商業的なアーティストと曲が氾濫した。
40年後、インターネットが生まれた。またもや若者の大いなる武器ができた。ネットのテクノロジーが現代のカウンターカルチャーの代名詞となり、若者は既存権力に革命を起こすために、様々なサービスやメッセージを投げかける。
そして、その最たる対象が、皮肉にも音楽産業だった。かつて革命の代名詞だった音楽は、今や反対の立場になってしまっていた。ネットは音楽産業に革命を起こした。
数年を経て、ほぼネット革命に取り込まれた音楽は、再び人々のものになった。これから先、また魂のこもったいい曲が増えてくるだろう。
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