第四のアート出現

wanwangorogoro2007-06-21

YouTubeと次世代ゲーム機の間でおおもしろい現象がおきています。

Xbox360Forza Motorsport2というカーレースゲームで、ユーザがデザインしたカスタムカーをYouTubeで披露するのが流行っているそうです。

YouTubeのゲーム動画が起こした予想外のできごと デジタル家電&エンタメ-最新ニュース:IT-PLUS


 このゲームでは、自分で改造した車を利用してオンライン対戦をしたり、「オークションハウス」という機能を通じて他のユーザーにゲーム内通貨で販売したりすることができる。しかし、せっかくペイント機能で長い時間をかけてカスタムカーを作り込んでも、なかなか他の人に披露することが難しい。(※)

 ところが発売からすぐに、非常に創意工夫に富んだ複雑なペイントを作成して公開するユーザーが現れ、それが一気に広がった。ユーザーがネット上で公開した画像をまとめて、YouTubeに動画にして公開したために、作成ブームのようなものが突然わき上がったのだ。発売からわずか1週間の間に、様々なバリエーションの車がデザインされ、またそのクオリティーは、日本人ユーザーが作成したと思われるものが突出して高い。

http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITew000015062007


このケースに限らずYouTubeではゲームの内容を紹介するビデオが数多くありますが、いったいなぜでしょうか?


れはゲームが自己表現ツールになっているということです。従来、表現(アート)は、文章だったり、絵画だったり、音楽や映像を通して行われました。そこにゲームという新しい媒体が現れてきたと言えます。

テレビゲームを日常的に楽しんでいる人にとってはよくわかる感覚だと思いますが、操作性の優れたゲームというのは本当に扱い易いものです。PCや携帯のインターフェースなどまだまだ比べ物にならない。日本のゲームメーカのUIは本当にすばらしい。Appleにも負けない。格闘技ゲームやレースゲーム、スポーツゲームがその最たるものでしょう。まるで自分の体の一部であるかのごとくキャラクターを自由に扱うことができます。

キャラクターを意のままに操作する熟練感、一体感、爽快感はすばらしい自己表現となっています。ゲームコントローラーが、音楽でいうところの楽器、映像でいうビデオカメラの役割になっています。ゲームのプレーテクニックはもはやアートです。マウスよりマリオ、キーボードよりコントローラーの方が使いやすいでしょう?


そして、これまでは身の回りの人達やネット対戦するプレーヤー向けにしかその熟達した技術を見せる場がなかったところに、インターネット+YouTubeで表現の場がぐっと広がりました。常に世界展覧会が開かれている様なものです。そりゃ広がります。


キスト表現の場としてBlogができました。写真表現の場としてFlickrの様な写真SNSがあります。映像はYouTube。ゲームにも場が開かれた。


人間の自己表現のフィールドがまた広がりました。新しいアートやエンターテイメントが起こってきます。