会議で使えるテクニックその3
今回は、原因分析を行う際に間違えやすい点のチェック法です。
- 「原因」と「結果」が逆になっていないか?
- 「原因」と「結果」は再帰的になっていないか?
- その傾向はいつまでも続くか?
1と2はセットになっていることもあります。例えば、アクセス数の増加方法を考えてみましょう。
仮説:検索ランクが上がると、アクセス数が上がる
一見もっともらしい分析ですが、「原因」と「結果」をよくよく考えてみると、
仮説:アクセス数が上がるサイトは、検索ランクが高い
と考えることもできます。これが1のパターンです。
そして、この「原因」と「結果」は完全に分離されているものではなくて、お互いに「検索ランクが上がれば上がる程、アクセス数が上がる」「アクセス数が上がれば上がる程、検索ランクが上がる」という相互再帰的な関係になっていることがわかります。これが2のパターンです。
「原因」と「結果」を入れ替えてみたり、再帰的な関係になっていないかチェックすることによって、「良いサイトを作ると、検索ランクもアクセス数も上がる」という本質的な原因に気づくことができます。結局、これが究極のSEOとして知られていますよね。
また、3にある様に、原因と結果が明らかであったとしても、その傾向がずっと続くのか、変化要因はないのか、を考えることも必要です。世の中の大抵のことは、永遠にその傾向が続くわけではないので、現在の傾向を長い将来にまであてはめてしまうのは危険です。
例えば、上の例でいうと、現在は検索エンジンのアクセス数に与える影響力は確かに大きいですが、何か別のプラットフォームが現れることによってその傾向が変わるかもしれません。SNS、RSSリーダ、ソーシャルニュースサイト等にその可能性があるでしょう。
以上3点をチェックすることで、気づきにくい判断ミスを減らすことができますよ。