究極のバリューチェーン

 Googleの躍進を機に、世界中で広告ビジネスの研鑽が進む昨今ですが、また新たなモデルの登場です。

文化放送、音声バナー広告でラジオCMを公募 インターネット-ブロードバンド:IT-PLUS


 文化放送は8月1日から募集を始める「ラジオCMコンテスト」の告知に、音声再生機能を持つバナー広告を活用する。アフィリエイト(成果報酬型)広告のバリューコマースと契約する個人、法人サイトに掲載を依頼する。従来、自社メディアでの告知が中心だったが、影響力が高まるブログ(日記風の簡易型ホームページ)などを活用して応募件数の倍増を目指す。

 配布するバナー広告では、ラジオCMのサンプルや、制作するCMのテーマを提案する協賛22社からの説明などを聞ける。外部サイトで情報提供して、ラジオに関心がない人にも応募を呼びかける。バリューコマースは契約する46万サイトにバナー広告の掲載を呼びかけ、広告を見てコンテストに応募してきた場合、1件当たり200―400円程度の広告料を掲載サイトに払う。"

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/broadband.aspx?n=AS1D2700K%2027072007


 何がおもしろいって、これ広告のための広告なんですね。広告を募集するための広告をアフィリエイト型でやります。しかも、それが音声広告。この記事は、さらにその広告の広告の広告になっているわけですから、もう何が何やら・・(笑)


 ところで、例えば、広告の広告の広告のそのまた広告の・・・となっていった場合、いったい取り分はどう分けるべきでしょうか? 既存の広告やアフィリエイトは、直前の広告のみが利益をシェアすることになっていますが、消費者の行動をトラックすることができるならば、広告の広告を表示した人や、その広告の広告を見るきっかけとなったサイト、そのサイトを見るきっかけとなった検索エンジン、その検索エンジンを利用するためのブラウザ、そのブラウザが起動しているOS、そのOSが動いているPC、そのPCを売っているお店・・・、と消費の流れを全て把握して利益をシェアするなんてことも可能になるかもしれません。全て成果報酬型でつながった究極のバリューチェーンができるかもしれないですね。