ipod touchより優れた製品をつくるには

　ipod touchが発表されて、ようやく日本でもiPhoneのUIを体験できる様になった。これでますます多くの人がAppleのすごさに感動するだろう。うれしいことだ。

アップル - iPod touch - 仕様
http://www.apple.com/jp/ipodtouch/specs.html

　さて、この画像はipod touchの技術使用だが、これより優れた仕様で他メーカが開発できるのかというと、簡単にできるだろう。よく言われているようにハードウェアとしては特別な部品はほとんど使われておらず、Apple独自のものがあるわけではないからだ。だが、それはあくまでスペック上の話だ。数字や仕様では表現しにくい『つかいやすさ』『うれしさがこみあげてくる気持ち』『ワクワク感』『ステイタス感』みたいな魅力は比較しづらいので仕様には現れてこない。でも結局ここが競争力になっている。

　これまで、日本人は定量化しやすいものを好んで求めてきた。これは理系的な発想かもしれない。開発者は基本的に理系が多いからか？　もっと文系的な発想を入れて定性的な魅力を求める方向に少しずつシフトしたいものだ。日本は、ファッションやコンテンツ分野を見ると決して定性的なセンスが低いわけではなく、むしろ国際的に高い位置にある。もっと文系も開発に！