ブロゴスフィアの敵

 近、ブログ界に元気がないなんて言われる。いわゆる芸能人日記や、お買い物方向はあいかわらず増加しているけれど、ブログ界保守本流とも言うべきジャーナリズムとしてのブログは勢いが落ちている気がする。

 その理由は、ブログ界にちょうどいい敵がいないからではないだろうか? やはり論壇というのは、批判する相手や改善を即したい対象があった方がやりやすい。それだけが全てではないが、とっつきやすいのは確かだ。

 少し前は、Google等の新興勢力に対抗するオールドエコノミーだったり、YouTubeに対抗する放送業界などといった、うってつけの”敵”がいた。今もなくなったわけではないが、ちょっと弱い。論破したい、打破したい、何かを訴えたい対象が少ないのだ。日本が平和で恵まれていることも影響しているのかもしれない。よくもわるくもアメリカは敵が多いし、欧州諸国は比較対象がすぐ近くにいっぱいある。一方、日本は島国ということもあり、韓国や中国と比較する気にはなかなかならない。政治も経済もいくら叫んだところで、という風に感じる向きも多いのだろう。

 
 あこんな時だからこそ叫ぼう。ただでさえ勢いが弱いんだ。弱気にならずに、こんな時こそ楽しく叫ぼう。