イノベーションな環境とは

 ノベーションを起こすためのキーワードは、「オープン」「ネットワーク」だろう。一人で研究室にこもっていてもイノベーションは起きづらい。もちろん起きることもあるが、大半は論文等の他者の研究結果の影響が多分にある。論文等を通して他者とコミュニケーションした結果のイノベーションだ。あるいは、いっさい論文を読まなかったとしても、何らかの実験やテストを行うこと自体、自然現象との対話と言えるのかもしれない。

 近年、ネットワーク理論の研究により『つながっていないと何も起きない』ことがわかってきたと言う。イノベーションもまさにこれに該当し、情報や人材をオープンに流動的にすることによってこそ、ネットワークの力によってイノベーションが促進されると考える。