最高の標準化事例とは?

 の世でもっとも身近な標準化は何だと思いますか?










 それは「言葉」です。言葉は、人間が創りだしたもっとも基本的でもっとも影響力の大きい「標準化」の賜物じゃないかと思うんです。

 言葉は、文字で表すことも、それに対応した音声で表すこともできます。これを人と人が理解できるのは、それぞれの文字や音の持つ意味が決まっているからです。さらにそれを組み合わせた単語、さらにその単語を組み合わせた文章、全部意味が決まっているからです。

 「意味が決まっている」 つまり、誰が聞いても一緒、誰が使っても一緒、これは標準化そのものですよね。

 仮に、意味が決まっていなかったらどうでしょうか? 人によって使う文字の種類が大きく異なったり、同じ表現でも違う意味だったら、人と人はコミュニケーションできません。理解し合うことも、知識や知恵を蓄えて文化文明を発展させることもなかったでしょう。

 「標準化」というのは、ビジネスにおいては良い面も悪い点も含むけれど、言葉は本当に偉大は標準化だったと思うんです。

 そして、この「言葉」の力を最大限に活用した最新の英知が、Googleをはじめとした検索エンジンです。プログラムもそうですね。人と言葉の発展がこれからどうなっていくか楽しみです。