!! YouTube2.0

 さしぶりにとてもクレバーなビジネスを耳にしました。「YouTube Everywhere(どこでもYouTube)」と名売った新たな動きをYouTubeが見せています。

YouTube、「どこでもYouTube」を可能にする新API公開 - ITmedia News


YouTubeは3月11日、新しいAPIを公開して、ほかのサイトやデスクトップアプリケーションなどにも「YouTube」を組み込めるようにした。  これまでブログやWebページにYouTubeの個々のビデオを組み込むことはできたが、今回公開されたAPIは、YouTubeのコンテンツとコミュニティーを、Webサイト、デスクトップアプリケーション、ビデオゲーム、携帯電話、テレビ、カメラなどにも統合できるようにする。  パートナーや開発者にとっては、YouTubeは「汎用ビデオサービスプラットフォーム」になる。つまり、サードパーティーは自社のサイトやアプリケーション内に「YouTube」を設置し、ビデオの配信とビデオ投稿の受け付けができる。ビデオのコード変換、ホスティング、ストリーミング、サムネイルはYouTubeが処理する。  サードパーティーYouTubeが提供するビデオのアップロード、管理、検索、再生機能、YouTubeビデオのメタデータを利用できる。メタデータの編集、フィードの取得、検索やUIのカスタマイズも可能だ。APIの利用は無料となる。

 ここまでいたれりつくせりだと、ビデオプラットフォームはYouTubeを使った方が安いし早いし便利ということで、皆がこのプラットフォームを利用する様になります。そして、それによってますますYouTubeの価値が高まり(ネットワーク外部性の効果)正のスパイラルが勢いを増し、競争相手がいなくなる可能性すらありそうです。

 と、まあビジネス的に言うとちょっと難しい気がしますが、簡単に言うと、自分のできることを一生懸命気前よくやればビジネスはうまくいくってことなんでしょうね。変にケチったり、排他的になろうとしたり、囲いこみを狙ったりすると、むしろ衰退していくものですが、YouTubeGoogle)の「Don't be evil」的な考え方をしていれば、自然とうまくいくと。

 のモットーのひとつに「貧乏臭いことをしていると貧乏になる」「競争じゃなくて共創」という言葉があります。まさにこれをやっている。YouTubeGoogleからは貧乏臭さやイヤなケチっぷりを全く感じません。むしろ気前が良すぎてびっくりするくらいですよね。これが結局、成功の秘訣なんだと思います。

YouTube、APIの拡張を発表--サービスプラットフォームへの転換図る:ニュース - CNET Japan


従来のYouTubeのインターフェースやブランディングに依存しない「クロムレス(chromeless)」なプレーヤーを作成できるようになる。

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