Google App EngineがDeepWebを探る
先日発表されたGoogleの「Google App Engine」。従来のホスティングを一歩も二歩も進めたアプリケーションプラットフォーム、あるいはウェブOSとも言われるものです。
これによって開発者が受けるメリットとしては、
- サーバやネットワークのメンテナンスから開放される
- 急激に人気が上がっても自動的にスケールしてくれる
- 同じことを自分でやるより安い
等があります。
一般ユーザが受けられるメリットとしては、『インターネットに便利で安い(無料)サービスがもっと増える』という間接的な利益が間違いなくあるでしょう。
一方、これによってGoogleが得られるメリットについては、
- インターネットが豊かになることで間接的に広告ビジネスにつながる
- 買収するときにシステムを統合しやすい
- Googleのその他サービスも使ってもらい囲い込める
等が様々なブログで語られています。
で、他にもないかと考えていたら、思いつきました。それは、「Deep Web」を検索できる様になること。ディープウェブとは従来の検索エンジンではクローリングすることのできない情報のことです。企業のイントラ情報もそうですし、複雑なCGIやデータベースを駆使しているサイトや、ログインが必要なSNSもそうです。要するに関係者以外にはクローズドな世界ですね。
こういったサイトも、Google App Engineをベースに創ってもらえば、検索可能になる。データを扱いやすくなる。どんな複雑なサービスでもデータベースそのものをGoogle方式で創ってもらえれれば扱いやすいでしょう。検索対象が広がることでますますGoogle Searchの価値が高まる。その点もメリットなのではないかと。どうでしょうか。