更に・競争について

さらにゼロサムゲームについて

企業のライフサイクルとは企業やその市場の栄枯盛衰のことだ。どんな企業や市場も黎明期、成長期、安定期、衰退期を経験する。始めのうちは市場やシェアを拡大するために開発投資を大きく行い、後半はコスト削減に重点をおく。例えば、今の日本市場は全体として安定期から衰退期に向かっていると言える。
なぜこのようなサイクルがあるかというと、人はその企業や製品・サービスに必ず飽きるからだ。飽きたからといって完全に使わなくなるわけではないが、あまり価値を見出ださなくなる。また製品やサービスの発展に限度があることも原因だ。技術に限度はなくても、人間が求めるレベルには限度がある。だからある程度の域に達してしまうと、それ以上の改善の意味がなくなってしまうのだ。だからあとはコスト削減にむかうしかなくなる。
そしてコスト削減を1社だけが行うならばその企業の利益は増えるが、実際は競争により製品自体の売値も下げることになる。したがって市場規模も小さくなってしまうのだ。

このような理由により、必ず栄枯盛衰があるわけだが、ではそれと競争についてまた明日深く考えたいと思います。