続・バカの壁を読んで

バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

(続き)

・他人のことがわからなくて、生きられるわけがない。社会というのは共通性の上に成り立っている。


ニューラルネットとは出力の結果によって次の出力を変えていくプログラムのこと。人間の学習も同じ。人間は学習するロボット。外部出力を伴ってこそ学習になる。体を動かさなくても脳を動かすのでもいい。文武両道とは「学んだことが出力されないと意味が無い」「学習と行動が互いに影響しあわなくはいけない」ということでは。


・都市に住んでいるということは意識の世界に住んでいるということであり、無意識(=自然)を忘れてしまうという問題が生じている。


・1/3(睡眠)は無意識。意識と無意識は往々にして逆の立場を取るので、悩むのが当たり前。


・社会的に頭がいいというのは、多くの場合、バランスが取れていて色々な場面で社会的適応ができる人ということ。何かに秀でている人は逆だったりする。


・頭の良さを客観的に比較することはできない。芥川と小学生の作文のどちらが優れているとは科学的には言えない。計算速度の様な比較しやすいものでも脳を使っている部分が異なる場合があるので、比較できない


・運動も脳の出力という意味では一緒。情報処理能力の問題。スポーツで優れている人は、シナプスの伝達処理をA→Dの様にすっ飛ばしているのではないかと予測される。

(続く)