プロならではのブログ


Blogによって不特定多数人の意見や声を聞くことができる様になった。
従来は社会的に発言を認められている人しかできなかったことが、誰にもできる様になっている。
インターネットという学習環境によって、いわゆるセミプロが増えてきて、発言してくれている。
(梅田さん(id:umedamochio)が、英語で読むITトレンド『インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞』で書かれている様に)
で、ここで疑問になったのだけれど、「みんな本当は何者なんだろう?」ということ。

本名で書いている肩書きを持ったいわゆる専門家のブロガーもいるけれど、(僕もそうだが)ニックネームを使って書いているみんなはどうなんだろう?
プロだけど何らかの理由で名前を出せないんだろうか?
それとも、セミプロさんなんだろうか。素人さんなんだろうか。


何故気になるかというと、「Blogでいい記事だと思うものって、プロの目から見たらどうなんだろう?」と感じたから。
僕はIT業界の人間だけれど、その中で自分の会社の分野のことは意識して書かない様にしている。
自分の一番詳しい分野だし、一般的には知られていない分析もネタもいっぱいあるけれど、我慢して書いていない。
それは会社のためだからで、長い目で見てどこまで情報を出すのが世の中にとっていいことなのかまだ判断がつかないけれど、とにかく今はそういうルールで、僕はその会社と契約しているんだから、書かない様にしている。
こういう人が結構な数いる気がしてならない。 うずうずしている人が。
『あ〜、これ本当はこうなのに!』とか『そうじゃないんだよ。実はこうでさ〜。』とかいっぱいある気がする。

もしそうだとすると、Blog等のCGMの社会的相対レベルは、すごく高くなってきていると感じるけれど、プロの域からするとまだまだなのかなぁ、と思った。
もちろん、だからダメとか大したことない、という意味ではなくて、むしろ伸びしろがあって楽しみだし、プロじゃないからこその価値もあると思っているけれど。


何かまだインターネットは100%爆発していない気がする。
きっと何年もかけて常識や損得勘定の考え方が変わって来て、もっと企業の情報がオープンになるとともに、本当のその分野のプロブロガーが大勢参加してくるんだろう。
そうしたら、もっとインターネットが充実したものになる。 そうなれば本当に楽しみだ。
好き放題に情報やサービスの交換が行える。 なんて楽しみなんだ。 インターネットがもっと成長する。 それこそWeb3.0とかそういう話なのかもしれない。


皆が自分の一番好きなこと、得意なことで、サービスや情報を交換する。最高の世界だ。
本田健さんの言う世界はこういうものなのかもしれない。※ユダヤ人大富豪の教え


皆さん、本当は何者ですか? 自分の専門について発信していますか? もっと発信しませんか? したいですよね。笑