インターネットでドラえもんがやって来た

今日のキーワードは、『インターネット』『Google』『ドラえもん』『デジタルデバイド』等です。


インターネットの価値について考えます。
インターネットによって時空を超えることができる様になりました。
離れた所にいる人とコミュニケーションをとることができます。
誰かが過去に記した情報を簡単に知ることができます。自分が今発信した情報を未来の誰かのために残す事が出来ます。

一昔前だったら、まるでSF映画の様なことが実現しています。少なくとも情報については、タイムマシンやどこでもドアの様に時間や空間を超えることが出来る様になった訳です。まるで、ドラえもんがいる世界の様です。
ここでちょっと思い出して欲しいんですが、子供の頃に『ドラえもんがいたら何する?』といった空想遊びをした人は多いと思います。
例えば、『タイムマシンで○○の時代にいく』とか『どこでもドアで世界中を旅行する』等の応えをしたのではないかと思います。
そんな世界がもう部分的に実現しているんです。すごいことですよね。こんな時代に生まれて私達はとてもツイています。


で、ちょっと思ったんですが、『それにしちゃ何かが超劇的に変わったわけではないなぁ』と。
もちろん変わっているんですが、ドラえもんが来てくれた程のインパクトはない気がします。
これって何故でしょうか?


私が思うに、それはインターネットは『誰でも使える』からだと思うんです。
ドラえもんのすばらしさは、『のび太しか道具を使えない』ことだと思うんです。
だから、ジャイアンに仕返しをすることができるし、しずかちゃんを驚かせたりできる訳です。

例えば、世界の一部の人しか電子メールを使えないとか、Googleで検索できない、といったことになると、これはすごい競争力になりますよね。
ビジネスでもプライベートでも圧倒的な能力差を得ることができるでしょう。まさに、『僕にはドラえもんがいる』状態です。

ですが、実際にはインターネットのサービスは基本的にオープンなので、月数千円のインフラ代と数万円のPCがあれば、誰でも同じ様にインターネットの価値を享受することができます。
でも、『享受することができる』と『実際に享受している』って大きな違いがあると思うんです。
できる、できない、で言えば、誰でも世界中の情報を検索して調べたり、それらを保管したり、情報を発信したり、コミュニケーションしたりできます。
でも、やっている人ってごく一部なんです。まだまだやっていない人って多いんです。となると、何が起きているかというと、いわゆるデジタルデバイド問題がでてきます。そして、このデバイドの差は、ドラえもんがいるのといないのと同じ位大きな差になってきています。


考えてもみてください。ドラえもんがいるといないのとでは、偉い違いです。
例えば、一方は、調べものをするのに近くに居る人に聞いたり図書館で本を調べているのに、一方は世界中の人に同時に質問したり、携帯電話に求める情報がタイムリーに送られてくるんです。
これはもう、数年経つと大変な差がでてきます。


そこでお願いなんですが、みなさんのび太を助けてあげてください。
このブログを読んでくれている人達はインターネットを使いこなす力が高い人達だと思うんです。
つまり、のび太ではなく、ドラえもんです。
ドラえもんはモラルが高くなきゃいけないと思うんです。優しくなきゃいけないんです。
そうしないと世界がめちゃくちゃになっちゃいますから。
のび太は力がないから、多少ずるくってもいいんです。でも、ドラえもんはちゃんとしていなきゃダメです。


だから、ドラえもんである皆さんは、そうでないのび太君達に優しくしてあげてください。力を自分のためだけに使うのではなく、のび太を助けるために使ってあげてください。そうすることで、のび太はもちろん、ドラえもんさんもきっと幸せになれると思うんです。


力を持っている人は責任も持っているとよく言われます。
そんなことが、インターネットによってますます重要になってきています。


ドラえもんのあの素敵な世界観を思い出してください。皆さんはあの素敵な世界を作れる力を持っているんです。
力を幸せな方に使いましょう。その方が楽しいですからね。