本当に伝えたいことを届けるために

今日は、海部美知さんの『Tech Mom from Silicon Valley』の『ビジョン・セラピー経験談(上) (下)』について考えさせられましたので、書きます。
視覚障害というあまり聞き慣れない障害についての奮闘ぶりと治療が可能であるということを伝えておられる、すばらしい記事です。


こちらの記事から察するに、視覚障害というのはまだあまり知られていないので、ともすると障害ではなくて勉強ができないと勘違いされてしまうことが多い様です。そして、それが原因で道を外してしまう人も多いのではないか、という説もあるとか。
この障害はきちんとしたトレーニングによって治るそうなので、こういった情報は是非多くの人に知ってもらえれば、と思います。


知らない事でどれだけの人がもったいないことをしているのか、知っていさえすればどれだけの人が助かるのか、こういったことが世の中には非常に多いと思うんです。医療・健康だけでなく、ちょっとした生活の知恵だったり、勉強、仕事、スポーツ、お金、人間関係など様々な分野で知っていさえすれば大きな違いをもたらす情報が世の中にはいっぱいあります。
これを、何とか知るべき人に、知りたい人に伝える術はないんだろうか? インターネットを使ってそれができないか? と強く思います。


検索エンジンは大きな役に立っていると思いますが、そもそも原因や理由があることすらわかっていない場合には使えません。テレビ番組で生活や健康情報の知恵を伝えるものがありますが、それも効率がちょっと不十分です。何かもっといい仕組みができないだろうか、と思うのです。

それは、例えば自然言語検索といったものかもしれないし、パーソナライズ検索かもしれません。あるいは、ソーシャルサーチも可能性が有ると思います。ただ、もう一歩進んだ、何かができないだろうか、と思うのです。
わざわざ聞かなくても状況を把握してアドバイスしてくれる様なサービス、コンテクストアウェアネスをもうちょっと進めたもの、言うなれば『年寄りの知恵』とか『おせっかいなおばちゃんの情報』とか『上司のアドバイス』みたいなものが必要だと思うんです。

そのために必要なものは何なんでしょうか? まだはっきりとはわかりませんが、ひとつ思うのは『求めよさらば与えられん』ということだと思います。何か困っていること、知りたい事、なんとなくでもいいからそういう『求め』を発信することが大事なんじゃないかと。
そして、それを知っている人に届けてつなぐマッチングサービス、ができないでしょうか。
現在のソーシャルサーチだとマッチングの部分の効率がいまいちなので、知っていそうな人に自動的に訪ねてくれる様なサービスができないでしょうか。個々人のプロファイリング情報が必要になるので、SNS等から発展させていけるのかもしれません。exciteネームカードの様な名刺サービス、あるいは履歴書の様なサービスがきっかけにできるかもしれません。


また、知恵を持っている側も、誰の役に立つかわからなくても取り敢えずそれをオープンでアクセス可能な場所に情報としてアウトプットする、という作業がとても大事だと思います。

個人情報を守りつつ、ひとびとの知恵をつなぐサービスができれば、と思います。 絶対もっといいサービスが何かできる気がするんです。


この記事で、ひとりでも、この情報を知ってくれればこんな幸せはないです。読んでくれた方ありがとうございます。