ちょっとちょっとマイクロソフト

 今日はマイクロソフトの自社株買いから読み取れる戦略について。

by CNET Japan『マイクロソフト、自社株買い戻し計画を拡大--162億ドル分を追加購入へ』


Microsoftは米国時間8月18日、自社株買い戻し計画の拡大を発表した。今回発表したのは162億ドルの自社株追加購入で、2011年6月30日までに362億ドル分の株式を取得することになる。

 Microsoftは同時にダッチオークション方式の自社株購入公開買い付けの中間結果も発表し、24.75ドルで1億5500万株を取得する見込みであるとした。Microsoftはこれら自社株買い付けの費用は約38億ドルになる見込みであるとしている。

とあります。162億ドルは現在の円レートで、1兆8772億円というすさまじい額です。Googleの年間売上高の倍近くです。362億ドルは、同じく4兆1984億円です。大手家電メーカの売上高級です・・

これだけの額を自社株買いに当てるとはどういうことでしょうか?

一般的に、自社株買いをすると、株価が上がるので、株主への還元施策という意味合いがあります。また、市場に出回っている株式の数が減るので、流動性が薄れて、良くも悪くも安定するという効果もあります。
一方、ちょっと厳しい見方をすると、『他にお金の使い道が見つからない』『本業で投資する様なものがない』とも言われがちです。

はたしてマイクロソフトは安定企業の道を歩もうとしているのか、何らかの株価をあげる施策が必要なのか、はたまた次のビジョンが見えないのか?

"Microsoft" tagged by Flickr 『MINI Wombat』


まだまだマイクロソフトは攻撃的でいられると信じたいです。なぜなら、Googleその他の企業がここまでステップアップできたのも、マイクロソフトがPCとOSと開発環境とブラウザをほぼ統一してくれた恩恵が大きいと思うから。ビルゲイツと一緒に一線から去らないで、まだまだ強大でいてください。なんか大きな親元(Microsoft)にいた方が、やんちゃ坊主(Google他新興企業)も元気に暴れられると思うんですよね。笑