さすが世界最強企業と戦うだけのことはある

今日はサイボウズ社長の青野さんのコメントから。

by CNET Japan『「世界最強企業と戦う秘訣」--サイボウズ青野社長が語る成功術』


 「まず広告とは何かを考え、『売るために広告を出すのではない』というのが行き着いた結論でした。広告とは製品に付加価値を乗せるものであり、広告があるから製品を買うというくらい重要なものなんです。価値を乗せるというのは、理解してもらうことです。IT系の広告は、一歩間違えると難しい言葉の羅列になってしまいます。これでは買い手に何が言いたいのか伝わりません。サイボウズにとって、これからグループウェアを勉強する人がお客さんですから、「グループウェア」以上の難しい言葉を使わないように心がけました。これから勉強する人に、それ以上難しい言葉は使ってはいけないのです」

 また青野氏は、広告を見た人全員が買ってくれるとは限らない、見た人すべてを喜ばせることが大事だと述べた。広告を見て喜んでもらえれば出す価値がある。これまでのIT系広告は面白みにかけるものが多いのも気になっていた。サイボウズの広告は、次回が楽しみというポリシーで製作することを目指した。

 「いきついたのは“ボウズマン”というキャラクターです。キャラクターに気持ちを込めることで、ネット販売のお客様との距離を縮めたい。そんな気持ちから生まれました。顔の見えない人から買うのは不安でしょう。気持ちはそばにある。いつでも声を聞かせてほしいという姿勢が大切なのです」


サイボウズさんは、日本のITベンチャーの中では、最もシリコンバレー的というか、中身が伴っている会社の一つだと思っていました
が、やはり社長さんの考えがすばらしいですね。ただ者ではないと改めて認識させられました。

『広告は価値』、『買ってくれるとは限らないけれど喜ばせなくては』、すばらしい考えですよね。こういう人がいるとビジネスって楽しいなぁ、俺も何かやってやるぞー、という気分にさせられます。

Sunflower by Flickr 『Jan Krömer'』

世の中をわるくするビジネスや、消費者を騙して儲ける様なビジネスはきらいです。大企業や政府に取り入ったビジネスにも魅力を感じません。更に言えば人真似もつまらない。
世の中にはそんなビジネスが結構あるので、うんざりすることもあるんですが、サイボウズさんの様な本物の企業を見ると心躍りますね。ありがとうございます。感謝致します。