PCの未来は女性化か?

wanwangorogoro2006-09-11

今週も1週間の始まりですね。 12日にアップルの秘密のプレス発表が予定されていたり、楽しみな一週間になりそうです。

さて、今日も、昨日・一昨日に続き、日経ビジネス主催の『2006東京国際デジタル会議』の情報です。インテル日本社長さん等の対談で、IntelすなわちPCの未来像についての話がありました。

なんでもデュアルコアプロセッサの様に、PCをマルチコア化していく動きを進め、CPUのコアは、クアッド(4個)、8個、16個とどんどん増えていくそうです。それによって何が可能になるかというと、マルチOSを実現したり、このグラフィック処理はこのコア、このネットワーク処理はこのコア、といった風に各コアにPCの処理を割り当てることができるそうです。

by CNET Japan『インテル、「vPro」を提供開始--対応PCがさっそく登場』


仮想化技術は1台のPCで複数のOSを稼動させるソフトウェアの性能を向上させる。


現在でもOSの機能としてマルチタスク・マルチスレッドはありますが、時間軸をちょっとずらして同時並行的に計算処理しているだけで、本当に同時にCPUが複数のことをやってるわけではないです(一つしかないんだから当たり前)。これがマルチコアになることで、本当に同時に複数のことを処理できるわけですね。言わずもがなでしたが、高速化や高付加処理をこなすことができる様になるんでしょう。

で、ちょっと思ったんですが、これって女脳化だなぁ、と。ベストセラー『話を聞かない男、地図が読めない女』を読んだ方はご存知かと思いますが、女性の脳っていうのは、男性に比較して、マルチタスクなんだそうです。同時に複数の作業をこなすことができる。
例えば、家で映画やドラマを見ている最中に、女の人っておしゃべりしたり、雑誌を読んだり、うろちょろしたりしますよね。同時に一つのことしかできない男にとってこれは非常に理解しがたいものですが、不思議なことにそれでも女性はストーリーをちゃんと把握している。おしゃべりでも、あっちこっちに話が飛ぶにも関わらず、ちゃんとそのどれもを理解し、進めている。男性には信じられないシーンを多々目にしたことがあるはずです。
これって、女性と男性の脳の違いらしいんですよね。そう考えると今後のCPUは女性脳を目指しているんだなぁと。

文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女

文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女

また、女性というのは、いい経験もそうでない経験も自分の感情に影響を与える様なことはきっちりと覚えているそうなんです。よく、『まだそんなこと気にしていたのか?』とか『今でもあのことを喜んでくれていたなんて』という風に、男性は、女性の感情記憶力の豊かさに驚いた経験があるはずです。
これも、女性と男性の脳の違いなんだそうです。で、これとソフトウェアのひとつの理想・究極と言われているエージェント機能(電子秘書:ユーザの気持ちを理解・学習し自律的に動くソフトウェア)を考えると、ソフトウェアも女性を目指しているんだなぁ、と思ってしまいました。


もちろん、男性脳にもいいところはあって、方向感覚に優れるとか、一直線に何かに突き進む、なんてのが得意らしいです。この時代をPCはもう超えたんでしょうね。(笑)

これからのコンピュータは、どこまで女性っぽくなれるかが秘訣なのではないでしょうか。そう考えると、まずはコンピュータにもバイオリズムを与えるのが進化のポイントなのかもしれません。

文字通り、マザーコンピュータプロジェクトなんてのはどうでしょうか。