Googleが届かない世界をどうする?

 今日は久しぶりにGoogleについて。

Googleの社訓は『to organize the world's information and make it universally accessible and useful』だと言われています。私はこれが大好きなんですが、いくつか課題がありそうなので、それについて考えます。

それは、accessできないサービスの増加です。
有料のコンテンツだったり会員登録が必要な情報については、Googleの検索ロボットもクロール(巡回)できないので、インデックス化されません。これがますます増えてきていると思います。


どういうことかというと、従来はウェブの情報はテキスト情報がほとんどで、テキスト情報に課金するモデルはまずありませんでしたから、あらゆる情報をインデックス化することが可能でした。ところが、最近はユーザの囲い込みとパーソナライズやマーケティング利用のために、ログインサービスが増加してきています。ログイン先の情報にはアクセスすることができません。

また、ブロードバンドの普及によってテキスト以外の音楽、映像ファイルがウェブ上に増加してきました。これらは通常有料課金されるので、ダイレクトにアクセスすることはできず、テキストで説明情報が書かれていない限りインデックスすることができません。例えばiTunesGyaoのコンテンツが検索結果にはないという意味です。

こういったunaccessibleな情報をGoogleはどうしていくでしょうか?


いくつか方法があると思います。

  1. クローラーを高度化して無理矢理インデックスできる様にする
  2. ログイン/有料サービスの提供者と提携してインデックス化させてもらう
  3. ID統合/課金代行サービスを提供し、検索結果から他のログイン/有料サービスに直接アクセスできる様にする


1は独自に解決する案、2、3は何らかの提携をする案で、アクセスしやすさの程度が違うだけです。

これまでGoogleは1的な独自解決案を取ることが多かったと思いますが、auと提携して携帯公式サイトを検索できる様にする等、提携路線も取り始めています。既にGoogleCheckoutという課金代行サービスも提供開始しました。

auのGoogle検索サービスは7月20日開始--フルブラウザでPCサイトも閲覧可能に - CNET Japan


ITmedia News:ケータイでググる時代に――auがGoogleを採用

ITmedia News:Google、オンライン決済サービスを開始


フォトレポート:絵で見る「Google Checkout」 - CNET Japan


提携した方がスマートなのは当たり前ですが、なんとなくあっと驚く独力技術で解決して欲しい気がするファンも多いと思います。(笑)

Yahoo、Microsoftは自らコンテンツを持っているデパートモデルなので、提携案は取らない可能性が高いと思います。さてGoogleはどうするか? 今後の検索業界のひとつのテーマではないかと思います。



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