もしも昨日が選べ・・る様になる!?

ちょっと間が空きました。書き続けることによって生み出されるものと、間を空けることで出来るものとを考えてみるいい機会でした。引き続きよろしくお願いします。

さて、今日は映画『もしも昨日が選べたら』についてです。何でも操作できる万能リモコンを手に入れた主人公の物語です。内容のおもしろさもさることながら、IT分野の発展について考えさせられる作品でした。

内容がわかってしまう記述があるので、これから見る人は見ないでください。

予告編はこちら。



※ここから内容について触れます。

万能リモコンで自分や周りの人を、一時停止、早送り、巻き戻し等できる様になった主人公が、『MENUボタン』を押すシーンがあります。

すると、DVDレコーダーやプレステ等でよく見る様な格好良いメニュー一覧が出てきます。そこで、自分の過去を自由にサーチしたり再生したりできるのです。

また、自分を第三者的に見た様子を、有名なナレーターが『この時、○○は△□と感じたのであった。そこで・・』等の様にテレビ番組のドキュメンタリーっぽく見ることもできます。


これが見事に今後の情報産業の将来を現しているなぁ、と思い印象的でした。
ストレージの大容量化や、記録技術の多様化、検索技術や分析技術の高度化、タグ付け等のメタデータ付与によるセマンティックウェブの実現が究極的に発展していくとこうなっていくんだろうという世界をおもしろく表現しています。

もちろん、周りの人間を実際に一時停止したり早送りするのは難しいでしょうが、過去を検索して視聴する技術はYouTubeに代表される様にますます発展し続けています。
ちょっと前は文章や写真しか記録手段がありませんでしたが、今は高画質なデジタルビデオレコーダーで家族の活動を記録するのが当たり前です。この記録作業が自動化に近づき、データがサーバに置かれて検索可能になる日がやってくるのではないかと思います。


古くは『ブレードランナー』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、最近では『マイノリティレポート』や『AI』がそうでしたが、トップクリエイターが製作した映画は未来の可能性を感じさせてくれるいいインスピレーション誘因になると思います。

起業家、企画家の人には是非見てもらいたい映画です。