R25の秘密その弐

前回に続いてR25等のフリーペーパービジネスについて考えます。

これらは広告を掲載して企業からお金をもらい、読者には無料で提供するというモデルです。
その広告が記事内容に関連していて、単なる広告ではなく読者にとって意味のある情報になっているのがポイントなわけです。
ウェブで言えばバナー広告ではなくAdwordsAdsenseですね。

また、記事広告と呼ばれる、一見通常の記事でありながら、実は商品やサービスの紹介広告もあります。場合によっては一冊丸々別冊で特別記事広告号というものもあると思います。
これはウェブで言えばブログで紹介されるアフィリエイトが近いと思われます。


そして、さらにもうひとつおもしろい仕掛けがあります。
それは、記事広告ではなく、本当に通常の記事に見えるにも関わらず、巧妙に広告主の商品やサービスを紹介するというものです。

注意深く読んでみてください。通常の記事の中に、別のページで広告として紹介されている商品やサービスが書かれています。記事広告は明らかに記事広告とわかりますが、そうではなく、通常の記事内でサラリと紹介されています。これが効くんでしょう。

広告や記事広告だと「過剰なおすすめ感」や「押しつけ感」がどうしても入りがちですが、広告とは思わせない中にサラリとそれを入れる。これがポイントなんでしょうね。さすがに人気のあるサービスは細部がよく練られているものです。


これはズルいというより、消費者に製品のすばらしさを伝えるためのテクニックと考えることもできるので、良い悪いではないと思います。ズルや嘘を言っているわけではないですからね。ただこんな手法があるということは我々消費者は知っておいた方がいいのではないかと思います。