ロボットによる株投資は正しいか?

 今日も読んで頂いてどうもありがとうございます。今週も1週間頑張りましょう。

今日は株取引についてです。株のロボット取引(ソフトウェアプログラムによる取引)についての記事があります。

ITmedia News:ロボットの株取引コンテスト開催中 “ドライな運用”の成否は


" ファンドマネージャーの地位は、どのロボットに――株取引用のプログラム(ロボット)が仮想資金の運用成績を競い合うコンテスト「スーパーカブロボ」が、11月末まで行われている。参加ロボットは6000体。成績10位までのロボットは来年、計5億円を実際に運用し、マネックス証券投資信託商品などとして販売する予定だ。"
(中略)
1000位までの運用成績はWebサイトでリアルタイムに発表しており、現在のトップは、60日間で資産を6179万9756円に伸ばしたロボット(年率換算で141.14%)。10月30日現在までに資産を増やしたロボットは、6000体中626体に過ぎない。


ゲームはさておき、実際にこれで利益が上がったり、損失が出たりするのってどうなんだろう? という疑問について考えます。
何となく儲かっても損しても釈然としない気がしますが、どうでしょう? 儲かればズルい気がしてしまいますし、損をすると腹がたちそうですよね。

でも、私はこれはこれでいいと思うんです。
儲かるというのは価値を創りだしたということです。株取引で言えば、投資すべきものに投資をしたか(買い)、投資すべきでないものから手を引いたか(売り)、ということになります。単にこのプロセスをコンピュータが代替したに過ぎません。

そう考えると、コンピュータによる株取引は、機械による工場での製造であったり、サーバによるインターネットサイトの運営と同じことだと言えます。業務プロセスの一部分ないし全部を人ではなく機械が代替しているということです。



さて、もうちょっとビジネスの変化について考えてみます。

むかーし、昔、人が何か価値を創りだすには、自分で何かをするしかありませんでした。
しかし、自分一人でできることは限られているので、組織という形で他人を使うビジネス手法が産まれました。
しかし、いくら大勢雇っても、人は疲れるし、ストレスもたまるし、ミスもするし、コストも高いから、機械でモノ作りをする手法が工業化時代に発展しました。
しかし、機械は柔軟性のある複雑な作業ができないため、今度は莫大で複雑な計算処理をやるためにコンピュータを活用したビジネスが20世紀後半に産まれました。
これらは皆、限界を超えるために、機械やコンピュータといった道具を活用して、レバレッジ(「てこ」の意味。経済用語)を効かせたという見方ができます。

従来はできなかったことを、他人や機械やコンピュータを工夫して使うことで実現したわけです。
この他、「時間」であったり「お金」もレバレッジを効かせられることが知られています。例えば、「預金」や「株投資」なんてのがまさにこれです。


こういったレバレッジによって、従来はあり得ない程効果的に価値を創り出すことが、ビジネス成功のコツだと思います。(逆にレバレッジの効いていないコストとリターンが同じに過ぎないモデルは良いビジネスモデルとは言えません。)


ですので、コンピュータで株投資がうまくいくならそれでいいのではないか、と思うのです。いかがでしょうか。