新たな世界で新たなビジネスモデルが
ウェブ上にバーチャルな世界を創り、そこでの生活空間を提供する『セカンドライフ』というサービスが話題になっています。
オンラインゲームの様な雰囲気ですが、シナリオが用意されているゲームとは異なり、何から何まで自由なことが特徴となっています。
Second Life: Your World. Your Imagination.
このセカンドライフの世界内では、コミュニケーションはもちろん、ライブや講演が行われたり、ビジネスを行うことすら可能になっています。ロイター通信がセカンドライフ内に支局を開設したというニュースがある程です。
ITmedia News:Reuters、オンラインゲームのSecond Life内に支局を設立
"ニュース配信社の英Reutersは10月16日、世界的に人気のMMORPG「Second Life」内にバーチャル支局を設立したと発表した。
yu_reuters.jpg Adam Reuters記者Reutersの実在の記者アダム・シック氏が、「アダム・ロイター」の名前でSecond Life内のバーチャル支局長として勤務。Second Life内で起きた事件を報道し、住民にインタビューするなど取材活動を行う。"
このセカンドライフの創設者のインタビューで新しいビジネスモデルについて触れられています。
リンデンラボのCEOが語る「セカンドライフ」の第2章 - CNET Japan
"--「名字」に関して、新しいポリシーを導入するそうですね(個人ユーザーは初期費用100ドル、年間維持費50ドルで自分の名字を購入できる。企業ユーザーは初期費用1000ドル、年間維持費500ドルで社名を名字とするアカウントを無制限に作成できる)。
名字を含め、実名を使いたいという要望が多かったので、どのような方法が最も効果的かを検討してきました。これまでも、ユーザーは既定の選択肢の中から名字を選ぶことができました。これはこれで好評を博していましたが、当然、実名を使いたいと考える人もいます。そこで、特定の名前や名字が欲しい場合は有料で取得できるようにしたいと思っています。企業の場合は社名を名字として購入できます。しかし、ある程度のハードルは設けるつもりです。少なくとも当初は有料にし、特定の名字が独占されることのないよう配慮します。"
こういったバーチャルワールドならではのビジネスもまだまだありそうですし、現実世界と同様の自由な世界を目指している以上、銀行、建築、不動産(既に土地売買は行われている)、小売、流通、通信、情報・・なんでもありそうです。
こうなるとネット世界で、YahooやAmazon、eBay等が早い者勝ちの利点を生かして確立した立場を、セカンドライフ内で新たに狙うことが可能になってきそうです。
ネットの中のもうひとつの世界でもういちどプラットフォーム争奪戦が始まるのか、いやはやそこまでこのバーチャルワールドは大きくなるのか? バーチャルワールド自体が複数産まれるのか?
またまた楽しみな動きがでてきました。セカンドライフの動きを引き続き見ていこうと思います。