プレステ4時代は行列がなくなる!?

プレステ3の熱狂がすごいですね。こういう行列はなんだかワクワク感が伝わって来て楽しいものですね。

ビックカメラ有楽町店では、こんな感じだった様です。

PS3発売に1000人が列--ビックカメラ有楽町店の様子をレポート - CNET Japan


" 有楽町店での販売台数は1000台。30分で完売となった。ほかの店舗では午前9時から午前10時までの間に受け付けをして抽選し、午前11時に当選者を発表する。"


で、思ったのが、プレステ4の時代にはもうこういう行列はないんだろうなぁ、ということです。
どういうことかというと、ゲームソフトだけでなくゲーム機本体の処理能力も「あちら側」(サーバ側)に置かれる様になるのではないかと思うのです。

PC用のアプリケーションの世界で、SaaS(Software as a Service)やASPと呼ばれるサーバ回帰路線が強まっているのはご存知だと思います。「こちら側」のPCにインストールするのではなく、サーバ側に置かれたアプリケーションやサービスをネットワークを介してクライアント側で利用しようという試みです。

同じ様な動きがゲームの世界でも進んで行くと、いずれはゲーム機自体は単なるTVへの表示機能とコントローラーからの入力を受け付けるシンクライアントになり、主な処理はサーバ側で行う様になる可能性もあると思うのです。

もちろん、ネットワークが今以上に高速化し、帯域が保証され、安価であまねく普及することが大前提になりますので、簡単な話ではありません。
シンプルなJavaサーブレット等のサーバアプリを動かすのと、プレステ4時代のアプリをサーバで動かすのとでは、サーバ側の処理能力も桁違いに異なります。

しかし、仮にこれが実現できれば、ソフトやハード(ゲーム機)の販売コストや、製造コストを大きく下げることができます。ゲームは世界中の全ての人が同時にプレーしているわけではありませんから、ある時点で稼働していないゲーム機も多々あるわけです。そう考えると、常時使っていないものをひとつひとつ製造して販売するというのはあまりスマートではありません。サーバ側で機能を一括して提供することで、必要な人が必要なだけ使った方が効率が良い様に思われます。


PCの世界では、ソフトウェアをパッケージ販売するモデルから、ネットワークでダウンロードするモデルになり、ネットワークで直接ソフトウェアを利用するモデルに移りつつあります。
果たして、ゲームの世界でも、同じ様な動きが起こるでしょうか。もし起こるとしたら、それこそNGNの様な高速?、帯域保証?、な新ネットワークが本当に必要とされるのかもしれませんね。個人的にはインターネットでなんとかして欲しいですが。