ウェブ進化論続編!

梅田望夫さんが、『ウェブ進化論』の続編とも言うべき、『ウェブ人間論』を12月15日に平野啓一郎と共著で出されるそうです。とても楽しみです。新書が発売前から楽しみなんて不思議な気分です。感謝したいと思います。

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)


さて、梅田さんのエントリにこんなくだりがあります。

My Life Between Silicon Valley and Japan


"ところで、この文章で触れた「中学二年生全員」対象の特別授業を11月11日に無事に終えてきた。目を輝かせて話を聴いてくれる生徒たちとの時間は楽しく素敵だった。授業の最初で、「インターネット」「携帯メール」「グーグル」「ユーチューブ」・・・と何をどこまでどう使っているのか尋ねながら、250人の生徒たちに手をあげてもらった。

まず「インターネット好きな人?」と尋ねたら70%くらいの手が上がった。

インターネットとグーグル利用度はほぼ100%。携帯メールが70%くらい。ユーチューブも50%以上。「ブログ」と言ったら一気にほとんどの手が上がったが「書いている人は?」と聞いたら10%くらいに下がった。

こういう世代が、2015年には大学を卒業して社会に出るのである。"

中学2年生で携帯メールが70%というのはたぶん平均より低い数字だと思うが、この年齢でインターネットを普通に使っているというのは改めてすごいことだと思う。
たぶん、彼・彼女らは年齢制限のためmixi等のSNS経験者は少ないだろうし、専用のPCを持っていない子が多いだろうからGoogleデスクトップ等を活用した大量の情報処理のやり方にも慣れていないと思う。

しかし、しかしそんなことは時間の問題だ。僕ら大人がコンピュータとインターネットを使って劇的に情報処理の作業効率を改善してきて到達したステージに、彼・彼女らはすぐに到達する。いったい何が起こるだろう。いったいどんな人達が社会に登場するんだろう。

僕は75年世代なので、今のインターネットビジネス界においては比較的いい時代に産まれたと思われている方だ。学生時代にインターネット黎明期を存分に体験してきたからだ。自分達がインターネットと一緒に走って来たという感覚があった。

でもそんなのとは次元が違う人達がやってくる。ある意味怖いし、ある意味楽しみだ。

僕が会社に入った頃、先輩や上司のことは全然怖くなかった。インターネットは僕らの方がよっぽど知っているという自負があったからだ。逆に怖いのはこれからやってくる後輩だと、新入社員の頃から思っていた。

もうすぐそんな世代がやってくる。武装して競争するのではなく、彼・彼女らから学ばせてもらうくらいの気持ちで、共創できる様にしたい。僕に限らず誰でもそうだと思うが、変化の激しい世界では若い人間には勝てっこない。小さい頃から当たり前の様にやってきた人間と学生や社会人になってから必死でついていった世代とでは、基礎や常識といったベース部分が全然違う。例え才能はこっちの方があったとしても同じことをして勝ち目はない。


そろそろ、誰もが自分の世代なりのこの産業への貢献の仕方を真剣に考える必要がありそうだ。