「経営」と「魅力」

最近MacWindowsと比較広告をしています。Macはプライベート、WindwosはWork用だ、みたいなことを言っています。


私も家でMac、会社でWindowsなので、この意味がよくわかります。
家でMacを使っているとなんだか楽しいんですよね。会社だけでなく家でもPCを触っていると時々パソコン疲れをしてしまいますが、
Macならそれがありません。

Windowsの方が便利なことも多々あるんですが、それを超えて余りあるメリットがあるので、オススメです。特に、Apple製品はディスプレイが美しいので、17インチではなく、20インチか24インチをおすすめします。


Apple iMac (Core2Duo 2.16GHz 20インチワイド液晶 1GB 250GB SuperDriveDL)[MA589J/A]





さて、今日は『魅力』というものについて考えてみます。
商売で成功するには製品がすばらしいのはもちろん、その経営や経営者自身が魅力的でなくてはならないとは、私の大好きな斉藤一人さん(日本一の大金持ち)の言葉です。『魅力あるものに人は引き寄せられる。魅力がないのにお客さんが来る方法ありませんかね、ってそんなことを考えているだけでマイナス100万点』と言われています。全くその通りだと思います。

では、いくつか事例を取り上げて魅力的かどうかについて考えてみます。



まず、楽天のインタビューから。

三木谷社長が初めて明かす、Web 2.0時代の「楽天経済圏」 - CNET Japan


" APIを公開することによって、他社のSNSやブログなど個人の力を使って、楽天にお客様を呼び込んでもらうというところを、まずはしっかりやりたい。楽天が一番強いのは、トラフィックをお金に換えるという仕組みを持っていること。言い方は悪いですが、楽天が今までのWeb 2.0企業と違うところは、その"強力な換金装置"を持っているというところなのです。"
(中略)
"--他社サイトへのリンクを禁止する方針については。

 それは変わらないと思いますね。"

このうち、前半部分のAPI公開や、楽天の換金力を利用者に提供することについては、とっても魅力的なことだと思います。
しかし、後半部分の他社サイトへのリンクを禁止する点はあまり魅力的であるとはいえないですよね。短期的には、楽天の利益を考えるとその方がいいんでしょうが、魅力的でないことを続けていると長期的に見てマイナスの影響があると思います。



次に、YahooJapanです。

ITmedia News:ヤフーが「CGM化の大号令」 MySpaceは「連携も」 (1/2)


" 「CGMへの転換が遅かったのは、ぼくが『やる』と言わなかったから。CGMには企業の“悪口”が書かれるかもしれず、バナー広告やブラディング広告を出稿してもらえないため、もうからないと思っていた。だが今は、前言撤回する」"
(中略)
 具体的な提携の話は進んでいないというが「Yahoo!IDとMySpace IDの連携ができないか、と考えている。ただ技術的にはとても大変」という。先方が許すならば、mixiなど他社サービスともID連携していきたいとした。
(中略)
 「今あるサービスが多すぎる。今あるサービスを継続的に使いやすく、便利にしながら、新サービスも展開しなくてはならない。何もないところから全速力でやるよりは、スピードが落ちてしまう」

まず、前半部分の自分の判断ミスを認めて挽回策を取ろうという点は、判断ミス自体は魅力的でないものの、はっきりとそれを認めて方向転換を積極的に図ろうという点が魅力的だと言えます。
次に、中盤部分の他社とのID連携については、一見ユーザのためになりそうな気がしますが、Yahooを超えるPVを誇ると言われるmixiの利用履歴を取り込むことでこの記事で書かれている『行動ターゲティング広告』に使おうという思惑が読めます。これについてはまだプライバシー問題との折り合いがついていないと思うのでユーザからすると魅力的ともそうでないとも言えます。広告取引先にとっては魅力的でしょうね。
最後に、珍しくグチがあります。こういう言葉がでてくるということはYahooも大企業病になりつつあるのかな、という気がします。Yahooファンとしてはあまり聞きたくないのでちょっと魅力マイナスです。


といった感じで、各社トップのコメントから魅力度を判断してみました。その企業の価値がどの程度かを図るには、株価や業績による判断方法がありますが、そうではなくこういった定量化しづらいところにこそブランド価値が見えてくると思います。
もちろん、上記は一部を取り上げただけですので、これだけで楽天やYahooJapanがどうということではありません。ただ、人々は知らず知らずのうちに『魅力』でその企業や人を判断しているので、こういった分析を継続して続けているとマーケットを読む力が養われると思います。逆に、企業としては数字や利益だけでなく『魅力』ある経営を意識していくことがとっても大切だといえます。