新東京タワーとGoogleEarthのちがい

新東京タワー

今日本で話題の新東京タワーのデザインが決まったそうです。

ITmedia News:新東京タワーのデザイン決定


 2011年の開業を目指して東京・墨田区に建設される新東京タワーのデザインが決まった。3本足で支えられ、日本刀のような曲線を意識したという高さ約610メートルのタワーになる。
(中略)
" 新東京タワーは、2011年に予定しているテレビ地上波の完全デジタル化に合わせて建設され、首都圏の地上デジタル放送波を送出する役割を担う。"


地上波デジタル放送の電波を飛ばすために作られるのですが、そもそも今の東京タワーで十分とか、中継局を設ければいいとか、光ファイバーやCATVを使えばいいという論まであり、色々とモメてきました。

様々な利権が絡み合っているのでその議論はさておき、こういった高い建物を立てて観光スポットにもするという発想が良くも悪くもオールドだなぁ、とちょっと思ってしまいました。

もちろんこれはこれですばらしいプロジェクトですし実際に登って展望を見てみたいと思うんですが、いくら高い建物を立ててもそれは同じ次元での話であって、GoogleEarthがやってみせたような異次元の体験とは違うなぁ、と思うのです。


高いビルを立ててそこから眺めようという発想と、衛星で地球を丸ごと外から見ちゃおうというアプローチは視点が違いますよね。
もちろんリアル世界で体験するのと、ディスプレイ内の情報を見るのは、異なる体験なので、それぞれ良さがあると思います。どちらが良い悪いではありません。


ただ、Google等の先端的な企業からは高い建物を建てようという発想はでてこないし、逆に既存産業からGoogleの様な発想はでてこないでしょう。この発想の源となる考え方の違いがとてもおもしろいと思います。