ビル・ゲイツの考える著作権

リスマスまであと10日になりました。東京のイルミネーションおすすめはこちらです。

感動!イルミネーション2006-2007:Happy クリスマス 2006 - Walkerplus

て、ビル・ゲイツが有名なブロガー達を集めて、フリーディスカッションを開いたそうです。そこでのDRM著作権保護技術)の話題について。

TechCrunch Japanese アーカイブ » Bill Gates、DRMの未来について語る


GatesはDRMについて次のように述べた。現状については誰も満足していない。合法的な使用と非合法な使用の判別方法が、合法的な購入者にとってあまりにも負担の大きすぎるものになっている。誰もまだうまい解決法を見出していない。DRMにはきわめて大きな問題がある。もっと柔軟なモデルが必要だ。たとえば アーティストをfor lifeで購入できるオプションなど (原注:この部分はどういう意味で言われたかよく分からない)。GatesはまたDRMは情報をそれぞれのコピーごとに埋め込むためデバイス依存の仕様になっていることも批判した。

彼はユーザーに短期的なアドバイスをした―CDを買ってリッピングすべし。これなら合法的だ。

最後にGatesは「DRMは最終的な解決にはならないだろうが、かといってこれがデジタル音楽の新しい利用モデルだ、新しい利用モデルに基づいた料金モデルだというものもまだ示せない。結局〔アーティストの〕インセンティブを引き出すシステムが必要なのだろうが、今のところインセンティブについても相互運用性についてもうまくできていない」


Microsoftはご存知の通りWindows Media DRMでかなりDRM市場で存在感を持っていますが、ビル・ゲイツ自身はまだこれがベストだとは思っていない様です。

YouTubeでも著作権について議論が交わされましたが、私が不思議だと思うのは、TV局やレコード会社等の声は色々聞こえてくるものの、アーティストの意見を全然耳にしないことです。ひょっとしたらアーティストの中には、『多少YouTubeで流れたってむしろ大勢の人に見てもらえるし、別に売り上げ減るとも限らないしいいじゃん。』という考えを持っている人もいるのかもしれません。また、日本のiTunes Storeではなかなか邦楽が増えませんが、アーティスト自身は提供したがっているという噂も聞きます。もっと張本人であるアーティストが声を出してくれるといいんですが。ビル・ゲイツの言う所の『アーティストのインセンティブ』をアーティスト自身はどう求めているのか? 作品を広く普及させられればリターンはある程度でいいのか、それとも流通を滞らせてまできっちり事細かく課金したいのか? もっと声をだしてください。



れにしても、大企業が、しかも影響力のある人が、ブロガーを集めてこういう議論の場を設けるって素敵ですね。日本でもブロガーの地位がもっと認められるようにみんなでがんばりましょう。