Microsoftはここまでやってるぞ

wanwangorogoro2007-01-16

Vista対応のPCが続々と発表されています。Appleばかりだとなんなので、そんなMicrosoftのおもしろい研究について。

以前もどこかのサイトに似た様な研究が載っていましたが、マイクロソフトもユーザの視線行動を検索結果のUI改善に役立てようとしている様です。(右図はいわゆるアイトラッキングです)

Eye tracking in MSN Search: Investigating snippet length, target position and task types


"Web search services are among the most heavily used applications on the World Wide Web. Perhaps because search is used in such a huge variety of tasks and contexts, the user interface must strike a careful balance to meet all user needs. We describe a study that used eye tracking methodologies to explore the effects of changes in the presentation of search results.

検索結果の要約の長さを変えると、特定の情報を探す時と、特定のサイトを探す時で、違いが現れることがわかったそうです。情報を探す時は要約が長い方がいいとか。その理由としては、要約が長いと人はURLより要約を見るから情報を見つけやすいそうな。当たり前といえば当たり前ですが、実験でまとめると説得力がありますね。詳しくはPDFで論文が読めますのでどうぞ。


「アテンションエコノミー」という、人の興味の重要性を考える論が昨年あたりから話題になっていますが、伝えたいものをどのように見せるか、というプレゼンテーション部分の大切さはますます高まりそうです。そういった実験は上記Microsoftに限らずAdsense等でみなさん工夫されていると思いますが、誰もがこういった実験をできる世界というのが何よりすばらしいですよね。そんなこと数年前は普通の人は考えなかったものですが、今は若者から高齢者までみんなが「見せ方」「伝え方」に頭をひねらせています。

きっと現在は、人類史上かつてないスピードでUIやプレゼンテーションや広告に関する推敲が高まっている時代なんだと思います。