Amazonの次の手
Amazonにアクセスしたら、映画のプレビューがYouTubeの様にembedされて表示されました。
これはUnboxというAmazonの動画配信サービスの仕組みを利用している様です。日本はまだサービスは未提供ですが、システムだけ使っているのでしょう。(画像は本家.comサイトのUnboxより)
AmazonがiTunesの様なコンテンツ配信サービスを開始すると聞いた時に、どうも腑に落ちませんでした。アフィリエイトやWebサービス等の取り組みをいち早く始め、かなり高度な技術戦略を持っているAmazonが、どうしてこんなにわかりやすいサービスを遅れて開始するのか? 一番でもないし、特別な工夫もない。なぜだろうと思いました。
その答えがこのプレビューを見てわかりました。本業のECサービスの促進に使えるんですね。動画コンテンツの販売はもちろん、DVD等のパッケージソフト販売の広告にも使えます。更には、ゲームやCDにも使えるでしょう。将来的には、エレクトロニクスやおもちゃ等の従来は商品説明がテキストか画像のみだった製品の紹介にも使えます。
映像を用いた広告が販売促進に効果があるのはテレビショッピングを見れば明らかです。そのうちYouTubeのembedの様に、アフィリエイトに動画製品プレビューを簡単に貼付けられる仕組みが提供されるのでしょう。そういった未来を描くならば、当然そのシステムは自社で持たねばならない。コンテンツ販売自体は二の次で、本当の狙いはこっちなのではないかと思います。