Googleのスケールにびっくり!

ューヨークタイムズ紙によると、Googleが周波数オークションにGoogleの自動広告入札システムの利用を提案したそうです。

Google Proposes Innovation in Radio Spectrum Auction - New York Times


SAN FRANCISCO, May 21 ― Google filed a proposal on Monday with the Federal Communications Commission calling on the agency to let companies allocate radio spectrum using the same kind of real-time auction that the search engine company now uses to sell advertisements."
http://www.nytimes.com/2007/05/22/technology/22google.html

周波数オークションとは、テレビ・ラジオ・携帯電話・アマチュア無線・衛星放送等に使われる無線周波数を分配するために国が実施するオークションのことで、国によっては数千億から数兆円という莫大なお金が動きます。

WiFiの様に免許不要の周波数もありますが、一般的に、無線を使ったビジネスは周波数の利用を正式に認可されないと提供できないからです。

Adwordsで使われている名高いGoogleの広告システムはこれまでにラジオ広告や紙媒体広告への適用が検討されてきましたが、ついに周波数にまで利用されるかもしれないということです。


こでおもしろいのは、リアルタイムに周波数の売買が行われる様になったときです。ある会社の周波数が足りなくなったら、ある会社の周波数を自動的に借りることが可能になります。ユーザーが意識しないうちに異なる会社間で周波数の譲渡が行われ、システムが自動的に調節してくれる様になったら画期的です。無線ビジネスを行っている人達からすると考えられない世界ですが、コンピュータサイエンスを駆使するGoogleにとっては極めて単純な発想なのかもしれません。リソース活用を最適化するアルゴリズムを提案しているだけ、そんな感じでしょうか。


っている会社から足りない会社が動的にリソースを借りる仕組みは、周波数だけでなく物理的なものやお金、あるいは人材にまで適用できるかもしれないですね。

Googleが銀行や人材仲介サービスを提供する様になるかもです。