大企業批判の落とし穴

 ウェブではよく大企業ほど批判の対象になります。いわゆる既得権益者です。それに対してベンチャー企業は羨望の眼差しをもって見られることが多いですよね。気持ちはわかります。でもこれってちょっとおかしくないですか?

 テレビ局や広告代理店等の給料の高い企業に対して嫉妬が多いと思いますが、実際はそれを改革しようと挑んでいるベンチャー企業の社員の方が遥かに儲けているわけです。テレビ局や代理店といっても大企業のサラリーマンですから、収入はそれなりのものです。一方、ベンチャー企業の場合は、IPO等の成功をすれば収入は底なしとも言えます。(もちろん何らかの成功をするまでは大変ですが)

 ベンチャーは大好きです。改革はどんどんすべき。それを邪魔するのはよくない。そういう企業は批判されてしかるべき。でも、批判の理由のひとつがその高収入ならば、大企業の給料に対して嫉妬するのはむしろ逆ではないかと思うのです。