本当のニューエコノミー

 済は競争によって進化・発展するというけれど、それは違うと思う。

一社が独占するより複数の企業がいたほうがいいのは間違いないけれど、それは2つの理由によるものだ。

一つは、複数による多様性。色んな人(企業)がやったほうがいいにきまっているから。

もう一つは、やる気がでるから。自分達だけで独占できていたら改善する気が落ちてしまうものだけれど、競争相手がいたら頑張らざるをえない。嫌でもやる気がでるから。

要するに、多様性による価値と、人の怠け心を防ぐ仕組みとして教科書がピッタリだったわけだ。

経済もスポーツも政治も勉強も人類の近代史はこれで回ってきた。


 もちょっと違うと思う。これはベストな完成形ではないと思う。
まず一つ目だが、複数企業が取り組んだ方がいいのはそうだけれども、企業が互いに出し抜かれないように壁を作って自社の情報を隠したり特許で真似されないようにするのがいい方法だろうか? もっとオープンに互いの得意な所を教え合った方が効果的じゃないだろうか? ソニーと松下が競争するより協力したほうがいいものができるんじゃないだろうか? 意地悪しあうより助けあった方がいい成果になるだろうに。

もう一つだけれど、競争相手がいないと怠けちゃうなんてのは、好きじゃない仕事をしているからではないか? 好きな仕事だったら競争とか比較とか関係なくて、好きだから磨くだろう。アーティストはそういう類の人達だと思う。競争を理由とした無理やり向上より好きで頑張る楽しい向上の方が進歩するに決まってる。何より楽しい。


 から、みんなが好きな仕事を互いに協力してやったほうがもっとうまくいく。経済は発展するし、競争を理由としたひどい非モラルもなくなるし、働いていて楽しい。もっと楽しくもっと豊かになれる方法があるんだ。競争時代から共創時代にしていこう。