特許は本当に必要か?

 ンターネットが登場してから、知的財産権のあり方に疑問が投げかけられています。音楽配信YouTubeで話題になった著作権ではなく、今日は特許について。

 もともと、特許というのは、発明を促進するために発明者にインセンティブを与えることで、与えないよりも世の中にとっていい発展がもたらされるだろう、という考えの基に成り立っています。でも、本当にそうでしょうか?

 賞金がなければ発明する気がしない、なんて本当でしょうか? エジソンやべルはお金儲けのためにやっていたんでしょうか? もっと違うインセンティブがあったのではないでしょうか? 特許なんてなくて、あらゆるもっと広くオープンだったら、もっと楽しく世の中は発展していたのではないでしょうか?


 えば、料理を考えてみましょう。料理ってオープンですよね。レシピは広く公開され、誰でも試行錯誤が自由にできる。再利用やトライの敷居が非常に低い。その結果、グローバルに大変高度に料理は発展してきました。皆がその恩恵を受けています。もし仮に、この調味料は〜だけのものであるとか、この炒め方は〜家のものだとか、そんな特許があったらどうでしょうか? 果たして世界の食文化はこんなに豊かになったでしょうか?

 いしい料理は誰もが好きです。そして、料理を創って食べた人に喜んでもらうのはとてもうれしいことです。これが立派なインセンティブ(モチベーション)です。だから喜んで共有していったら、どんどん発展していった。そういうことではないでしょうか。

 料理を食べながら、本当に豊かな世界をつくるにはどうあるべきか、もっと考えてみてほしいのです。