ビジネスと人間関係のホント

 「ビジネスは人間関係が大事だ」なんていうと、猛反発をする人達が多い。僕も以前はそうだった。人間関係で仕事を進めていくタイプは嫌いだった。実力や技術力でやっていく方が正しいと思っていた。でも、ビジネスを知れば知る程、人間関係の大切さもわかってきた。勉強ができれば、技術があれば、仕事がうまければ、それだけではダメだとわかってきた。

 なぜならば、あらゆるビジネスは人に提供するものだから。人に価値を認めてもらうことだから。自分のためにするのではなく、人のためにするのがビジネスなのだから、人間関係が大切なのは当たり前なんだ。こんな当たり前のことに今更ながら気づいた。

 同じように営業力も大切だと気づいた。昔は「営業なんて無理矢理売りつける悪しき行為だ」と思っていた。でも、営業も広告も商品の価値を伝える大切な行為だとわかった。サイボウズの創業者さんが「広告はそれ自体が価値だ」と言っていたのを思い出す。ないよりあった方が買う側としてはうれしいものだ。魅力を伝える素敵な仕事だ。

 僕を初め、ウェブの先端には既存のやり方を批判する内容が多いけれど、既にあるものの価値を理解するのも、とっても素敵なことだとわかった。